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商品は外観が命

みなさんは物を購入する際、何を一番気にしていますか?
「もちろん、値段!」という意見はごもっともですが、ここではそれはいったん離れて・・・。
購入する対象となる物にもよりますが、たとえばテレビや自動車といった機械製品であれば、その性能、スペックを気にするでしょうし、 野菜や魚といった生鮮食品であれば鮮度や産地を考慮に入れます。
でも、あらゆる商品に共通して気になる点といえば、外観(見た目)ではないでしょうか。 先ほど取りあげた生鮮食品で言えば、キズがついたり虫食いのある野菜や果物より、見た目がキレイでツヤツヤしている物を選んでしまいがちです。 また、自動車は外観を気にるものの最たる代表例で、性能と同じくらいデザインや外観は重要なポイントと言えるでしょう。 高額商品でもありますから、ボディーに傷や異ブツがあるのは例えそれが小さくても気分は良くないですよね。
このように、製造過程において外観検査はとても大切な工程です。そしてまた、検査工程の中でも技術を要する難しい工程でもあります。 各企業はどのように外観検査を行っているのでしょうか。
当サイトでは、外観検査の基本的な知識とポイント、特にメッキ品や光沢面といったツヤのある商品で特に外観にこだわりたい商品の検査について 解説していこうと思います。

  • 外観検査とは

    はじめに外観検査とはどんな工程なのか、その基礎知識をわかりやすく解説します。 製造工場には各部の最終工程に必ず検品・検査があります。 外観検査はその中の一つで、まさにその名の通り、外観(見た目)のチェックをする検査工程です。 検査項目としては、キズ、異物の付着、塗装ムラ、打痕などのヘコミなどをチェックして、合格・不合格の判定をします。 合否の判断基準として製品の「限度見本」というものがあり、その見本と比較して、キズ等の程度が許容範囲であればOKと判断されます。 とても重要な工程です。

    外観検査とは

  • めっき品外観検査

    金属や非金属を材料とする表面に金属の被膜を施すめっき(鍍金)。 めっきをした部分のキズやブツ、厚みのムラなどをチェックするのがめっき品外観検査です。 主に装飾を目的としてめっき加工された製品の外観検査は特に細かく厳しく検査されます。 めっき品の外観検査を行うには、めっき加工についての基礎知識も身につけておきたいので、ここではめっきの種類などにも触れていきます。 元々は電解めっきと呼ばれる技法しかなく、通電性のある物質にしかできませんでしたが、今では無電解めっきという技法もあります。

    めっき品外観検査

  • 光沢面の検査

    ツヤツヤ、ピカピカした光沢のある面の外観検査はとても難しい検査です。 めっき品をはじめ、鏡面仕上げと呼ばれる表面処理をされた製品の検査は、ベテランの検査員でも検査結果にバラつきが出てしまいます。 そこで、最近では人による目視検査ではなく、画像処理システムを利用した機械装置による外観検査が主流になりつつあります。 画像処理技術が年々進化して、検査スピードも格段に速くなり、検査の合格・不合格の判定にもバラつきがほぼなくなっているそうです。 画像検査装置の需要は今後も右肩上がりの様相です。

    光沢面の検査