光沢面検査はバラつきが出やすい
鏡面仕上げ
めっき処理を施した商品もそうですが、光沢のある表面処理の一つとして、表面がツヤツヤとした、
まるで鏡のように透明感のある鏡面仕上げという技法があります。
鏡面仕上げは塗装面や金属そのものの表面を研磨剤などを利用して滑らかに加工する技術です。
例えば、住宅の中ではシステムキッチンや洗面化粧台の表面に施される事が多く、鏡面処理されると、高級感が増すので、大変人気があります。
まるで鏡のように反射して映るくらいツルツルピカピカな鏡面仕上げは、それこそ見た目が命!
小さなキズや塗装時のブツなどがついた商品を出してしまうとメーカー側の信用にかかわる問題です。
このような光沢面外観検査の重要性は極めて高く、合格・不合格の判定も厳しく行われます。
光沢面の目視検査は難しい!?
外観検査の多くは人の手によって行われていると先に紹介していますが、めっき処理や鏡面処理のような表面に光沢のある製品・商品の目視検査には
人の目だけではなく、画像を使った検査も行われています。
というのも、光沢面は日光や照明など、光の反射の影響を受けやすいので、目視検査だと十分なチェックができない可能性があるからです。
そうなると、人によって検査の判断基準が大きく分かれてしまい、また、チェックの時間も余計にかかってしまう恐れがあります。
検査工程で合否のバラつきが大きくなってしまうと、完成品の品質を落とすことになります。これは企業の信用・信頼、ブランドにダメージを与えます。
このように検査基準にバラつきを出さないためにも。画像を使った光沢面の外観検査の需要が今とても高まっています。
では、外観画像検査とはどういったシステムなのかを紹介していきます。
画像処理システムによる外観検査
人による目視検査の目の役割をカメラが行い、人が良・不良を判断する脳の役割を機械(コントローラ)が行うのが画像処理システムによる外観検査です。
これは最近の画像処理技術が高度に発展したことで可能となった検査方法です。2000万画素を超えるくらいの高画質で検査対象を撮影し、
その画像を加工することで、キズや異物、表面の凹凸などをわかりやすく浮かび上がらせることで、不良品をピックアップしやすくさせます。
人の目視による外観検査に比べ、検査にかかる時間も大幅に短縮されますし、何よりも合格・不合格判定のバラつきを極力抑えることができますので、
めっき品などの光沢面検査にはうってつけの検査方法です。